今年、7月25日。
私の誕生日に亡くなったカーネギーメロン大学教授のランディ・パウシュさん。
この本は、かなり話題になっており、私の上司がやった特集でも、さらりと取り上げられていたので、気になっていたのですが、姉が持っていたので借りて読みました。
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一冊丸ごと、心に刺さる言葉がつづられていて、どこが良かったとか、この言葉に共感したとか、簡単には言いづらいのですが、やはり、冒頭部分で登場する「部屋に象がいたら、まず象を紹介しなさい。」という、パウシュさんのお父さんの言葉が、一番心に残っています。
The elephant in the room.
無視しようのない明らかな問題が目の前にあると、人は見て見ぬふりをしようとする、ということを意味する、慣用句、ですかね。
ほかにも、「僕は『親の宝くじ』に当たった。」というのも、すごく共感できました。
うちも、割と独特な親だったので、ほかの人が与えてもらえたことを、与えてもらえなかった、ということはもちろんあると思いますが(私は大人になるまでかなりの世間知らずだったと思います)、逆に与えてもらえたこともかなり多いと思っています。
これを当たりととるか、ハズレととるかは自分次第ですが、私はかなり当たりだったと思っていますよ。ラッキーだったと思います。
また、私が、ある種のタイプの人間に対して抱く強烈なアレルギーも、きっと自分の生い立ちが深く関わっているのだろうなと思います。
もちろん、それは私の欠点にもなり得る点なのですが。
パウシュさんが子ども時代に入っていたという、フットボール・チームのグレアム監督の言葉もすごく勉強になった気がします。
「監督、ボールがありません」
「ボールは必要ない。フィールドには何人いる?」
「(両チーム合わせて)22人です」
「どんな瞬間でも、ボールに触れている人数は?」
「1人です」
「だからほかの21人がやるべきことを練習する!」
(↑完全な引用ではありません。)
すごいな、グレアム監督。
こんなエピソードも。
パウシュさんは、「スター・トレック」シリーズのカーク船長の「リーダーシップ」から多くのことを学んだのだと言い、子どものころから強烈に憧れていたようです。
そんなカーク船長(ウィリアム・シャトナー)が、パウシュさんの研究室を訪れたときのこと。
シャトナーさんは、3時間ほど研究室に滞在し、山ほどの質問をしたのだとか。
そして、パウシュさんの同僚は「よくわからなかったみたいだな」と言ったそうですが、パウシュさんはとても感動したのだそうです。
「自分が何を知らないかをわかっていて、知らないことを率直に認め、理解できるまであきらめようとしない。そういう人は究極の手本だ。僕に言わせれば、勇者にふさわしいふるまいだ」
そういえば、研究者をしている友人も「変なプライドは捨てるべき」と言ってたな。
ほかにも......。
ディズニーワールドで「何時に閉まりますか」と聞いて、「○時まで開いてますよ」と言われて安心感を感じたというエピソードにも、すごく共感できました。
Dutch uncle(オランダのおじさん)のエピソードも刺さりました。
厳しいことを率直に伝えてくれる人のことを「オランダのおじさん」と言う、ということ自体を知らなかったのですが、このエピソードを読んで、ちょっぴり自分を反省しました(笑)。
パウシュさんは、自分の両親、フットボールのグレアム監督、「オランダのおじさん」であったアンディ教授から教えてもらったこと、教訓として強烈に自分の中に染み付いていることを、この本の中で伝えているのだなあ、と最後まで読んで思いました。
そして、それは自分にとってとてもためになったことであり、人生を良い方向に変えてくれたことであると信じているので、それを学生や家族にも伝えたかったのだな、と感じました。
茂木先生がよく言われる「最初のペンギン(First Penguin)」について語られている章も、すごく面白かったです。
「君が賢いのは知っている。でもここにいる全員が賢い。」
これは......誰でも、どこでも言えるセリフじゃないですけどね......。
日本語訳を読んだのですが、原書で読みたくなって、アマゾンで注文しました。
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人生に対し真摯に向き合うこと
私だと余命いくばくと言われて何をするだろう?
