- 2008年7月18日 12:54
- 日記
窓から聞こえてくる子どもの声。
数人でかん高い大声で話しながら前を通っていく感じ。
そして、だんだんと遠ざかっていく感じ。
嫌いじゃない、というかむしろ好きなことに最近気づく。
休みの日、ちょっと暑くてバテてお昼寝をしていて、
その声で目覚める感じ、これがまたいい。
なんとなく、平和で幸せだなあと思うのでした。
ちょっぴりノスタルジアに浸れる感じ。
仕事ではついついヒステリックになりがちでいけない。
別に誰かにキーキー怒るわけじゃないけれど、
必要以上の正義感で、ついつい自分だけが正しいと勘違いして、
勝手に心の中でイライラしてしまいがち。
男の人の脳天気さが憎らしくもうらやましい。
でも、仕方がない。私は女だからなー。
ノスタルジアといえば……。
私のデスクは、オフィスの、わりと階段寄り。
階段の上り下りの音、そこでの会話が聞こえます。
とくに、地下のホールで、全社ミーティングなど大きな会議が行われた後、
みんなが雑談しながら続々と階段を上っていくのですが、
ボーっとしながらその音を耳に入れていると、
なぜか、小学校、中学校の「教室移動」を思い出すんですよね。
教室の近いクラスが、視聴覚室に向かう感じ、みたいな。
中学、高校のころは、昼休みによく寝ていたのですが、
机に突っ伏していると、周囲のざわめきが、遠くなる感じがして、
でも、それぞれの言葉が、立体的に浮き上がって耳に入ってくるんです。
それを何となく聞いていると、よけいにボーっとなってくるんですが、
するとさらに、立体的に浮き上がった声が響いて耳に入ってきて、
ものすごく不思議な気持ちになるんです。
そういう経験、皆さんありますよね?
その何とも言えない感覚が大好きでした。
ちょっと麻薬的な感じすらしていました。
立体的に浮き上がってくるといえば……。
高校の窓から見えた朝日放送のテレビ塔。
雲一つ無いような晴れた日に、このテレビ塔を見ると、
真っ青で何もない空から、くすんだ赤と白の塔がパキっと浮き上がり、
アンシャープマスクをかけたような感じになるんです。
空が青くない日は、空になじんでしまっているのに。
晴れた日はこんなにも浮き上がって見えるのか。
それ以来、真夏の真っ青な空が大好きになり、
いまだに、夏、青い空、青い海、と考えるだけで心が躍るのでした。
「朝日放送チェック」は、高校時代の私の日課でした。
本当に。
窓際大好き。
友達に借りて読んだ雑誌『dankaiパンチ』。
なんてダサいタイトルなんだ! びっくりする!
特集は「スタジオジブリ大研究」。
その中の最初の記事が「宮崎駿、郷愁の秘密」。
著述家(?)の浅羽通明氏が、ジブリアニメの郷愁の謎を解明するという企画。
すごい。いい記事だな。好き。
わかる、すごくわかる。
これらの『なつかしさ』とは
いったい何だろうか。
スローテンポで優しげな各主題歌の効果もあろう。
だが、それだけか。
宮崎駿には
「こうした町並みはいつか突然なくなるな、
と言う予感」があるという。
そんなキャッチが躍るページを読んでいると、浅羽氏の結論が刺さった。
そう。「双眼鏡をさかさにのぞいた眺めのよう」に。
私が痛烈に感じた「懐かしさの」の正体はこれだった。
気持ちいい。
