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広い空の下、広い海へ出よう

  • Posted by: makimoki
  • 2008年4月 8日 00:00
  • 思ひ出

姉が教えてくれた、asahi.com のコラム。
http://www.asahi.com/edu/ijime/sakanakun.html

昨日「情熱大陸」で取り上げられていた、さかなクンからのメッセージ。

たとえばメジナは海の中で仲良く群れて泳いでいます。せまい水槽(すいそう)に一緒に入れたら、1匹を仲間はずれにして攻撃(こうげき)し始めたのです。けがしてかわいそうで、そのさかなを別の水槽に入れました。すると残ったメジナは別の1匹をいじめ始めました。助け出しても、また次のいじめられっ子が出てきます。いじめっ子を水槽から出しても新たないじめっ子があらわれます。 広い海の中ならこんなことはないのに、小さな世界に閉じこめると、なぜかいじめが始まるのです。同じ場所にすみ、同じエサを食べる、同じ種類同士です。(中略)大切な友だちができる時期、小さなカゴの中でだれかをいじめたり、悩んでいたりしても楽しい思い出は残りません。外には楽しいことがたくさんあるのにもったいないですよ。広い空の下、広い海へ出てみましょう。

本当にその通りだと思う。
学校という小さな世界の中で自然とできてしまう上下関係。
でもそんな上下関係、大人になったら、大概が大どんでん返しですよ。
「見返してやる!」とかそんな大げさに考えるほどでもないぐらい。
率先して人をいじめるヤツなんて、ほんっと〜にレベル低いです。

前にも書きましたが、私は幼稚園のころ、本当にいじめられてました。
それは、いつも姉にくっついて遊んでいたので、1人で幼稚園にほりこまれ、
そこでうまく波に乗ることができなかったからかもしれないですね。
幼稚園って最初に乗り越える壁ですから。

本当に引っ込みじあんで、自分で友だちを作ることもできなかったなあ。
幼稚園は私にとって、ほとんどがつらい思い出です。
幼稚園児でも、もう、こうやって弱い人間をめざとく見つけて、
仲間はずれにしたり、いじめたりするするんですよね。

幸い、私は小学校でデビューしました(笑)。
力が強くなったわけでもないし、何が変わったわけでもないんだけど、
幼いながらも、環境が変わったら自分を変えようって思ってた気がします。
そう思えた私は、きっと弱くなかったんだろうなー。
初めての友だちとちょっとしゃべってみたり、自分を出してみたり、
ほんのちょこっとトライしたら、予想以上のブレークスルーを感じたのかも。
小学校では男の子と一緒にハダシで走り回る野生児になってました。
正直なところ、小学校のころはまったく勉強しなかった……。
塾なんて行ってないし、エレクトーンを習っていたくらいかな。
入学時に買ってもらった「キキララデスク」は、ただの物置き。
元気ハツラツな子どもになりましたー。
ほんと、小学校時代なんて、きちんと授業を聞く、先生の言うことを聞く、
ぐらいを守れる子になっていれば、何とか生きていけるもんですよ〜。


中学校のときは、石本君というクラスメイトがちょっといじめられてて、
といっても女子はとくに相手にしない、男子がちょっとからかってる、
という程度だったのですが、本当に驚くぐらい口をきかない子でした。
本当に「石」みたいでした(笑)。

私は確か2年間同じクラスで、宿泊学習のイベント「きも試し」で、
ペアになったり、いろいろと縁があったんですよね〜。
ほかの女子からは「石本となんてかわいそ〜」とか言われるわけですよ。
ただでさえ怖い「きも試し」なのに、無表情で笑顔ひとつ見せない石本君と…、
まあ、確かにちょっと不気味な感じはしました。
でも、そのときいろいろしゃべったんですよねー。
きっと彼は大人数でわーっと言われると何も言えなくなってしまう子だったんでしょうね。
2人でしゃべりながら歩いていると、ちっさ〜い声である程度話してくれたのでした。
そして3年生のとき、美術の時間に自画像を描くという課題がありました。
何の縁なのか、そのときも私は石本君の隣の席でねえ……。
マヂびっくり! 超うまい! 画用紙に石本もう1人!
思わず「めっちゃうまいねんけどー!」て叫びましたよ。
周りにいた子も石本君を囲んで「すげー、石本すげー」ってな感じ。
「おまえ、画家になれるんちゃうか!」と大げさに大喝采。
あのとき、何とも言えない笑顔で下を向いてた石本君にちょっと笑っちゃいました。
どんだけ照れ屋やねん!って思って(笑)。

その後は、まったく石本君が話題になることはなくなり、高校受験の季節に突入。
まだ序盤、クラスで一番早いんじゃないかなっていう時期に、
終礼で先生が、「石本が○○高(某芸術高校)に合格した」と発表。
しらんかった……本当に芸術方面に進むんだ……とちょっとびっくり。
先生に後で聞いた話、石本君はあの自画像のときに進路を決めたそうです。
お世辞にも勉強ができたとは言えない石本君。
それまでは、芸術関係に進むなんて考えたこともなかったそうです。
自分に合った進学先を見つけられて本当によかった。
みんなにほめられて、ちょっと自信がついたのかなあ。
確か、この発表のときも私は石本君の隣か近くの席だったんですよね。
みんなが拍手して石本君の方を見たら、下を向いてあのときと同じ笑顔(笑)。
その後、彼がどうしたのかはまったく知らないんだけど、
きっと石本君はもういじめられてないんじゃないかなと考えてました。

何をしたいかなんて中学3年生で決められる子なんてほとんどいないじゃないですか。
やりたいこと、得意なこと、を見つけられた石本君はほかの子よりも
優れてたと思うし、恵まれていたとも思う。勝ったと思う。
勝ち負けじゃないけど、勝ったと私は思ったんですよねー。

この話、高校のころは、たまーに友だちに話していたこともあったのですが、
さかなクンのコラムを読んで、久しぶりに思い出しました。
17年前の話(笑)。

「いじめられてた」と言える私は、まだ傷が浅いんです。
幼稚園のときだし、期間も2年ほど、ということもありますしね。
きっと、言えないぐらい深い傷を負ってる人も多いと思います。
私も小学校のときは、友だちには言えなかったもんなあ。
言ったら「ヘタレ」だとバレるのが怖くて。
高校生ぐらいでようやく「ネタ」にできるようになりました。

しかし、石本君の自画像は本当にうまかったなあ……。

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