- 2008年3月23日 09:57
- 本・映画・音楽…
最初からいきなり切なかったけど、最後、残り5mmぐらいのところで号泣。
事前に情報も入れず、何も意識せずにそこまでずっと読んできたけど、
ああ、「食べ物への感謝、毎日食べられることへの感謝」がずっとつづってあるんだ、
ということに、そこでようやく気づいた。全編ずっとそうだったな、と。
「食べ物に感謝する」それを思い出さされる究極のでき事が最後に詰まっている。
母親と娘との間の気持ちのすれ違いとか、
その、からんでしまった糸が少しほどける瞬間とか、
そういうところにも少しほっこりできたかもしれない。
かもしれない、っていうのは、あまり明確には感じなかったというか、
何かちょっと、微妙なのだ……。
その辺には、わたし的にはちょっと不満があるわけで(笑)。
あと、ちょっぴり下品というか、恥ずかしいというか、
何て言ったらいいのか私の貧弱なボキャブラリーからは出てこないが、
そういう表現が意外と出てくる。
この物語にそれは必要だったの?
スパイス的な要素なのか?
わたしには、その辺がちょっと邪魔に感じた。
きれいな気持ちで、じっくりその世界に浸って読みたかったのに、
ときどきすごく異質に感じる表現に出合って、幾度となくがっかりした。
そういうところがいいのかなあ……わたしには理解できないや。
心に残った言葉。
本当に大切なことは、自分の胸の中に、ぎゅっと、鍵をかけてきっちりしまっておこう。誰にも盗まれないように。空気に触れて、色褪せてしまわないように。雨風にさらされ、形が壊れてしまわないように。
これは、最初に書いた、クライマックスから5mmぐらいのところのでき事に対する、
主人公、倫子の気持ちを描いたところ。
思い出したくないとかじゃなけど、それについて語れなかったり、
人に話すことをできるだけ避けていたことが、わたしにもある。
こんなにおしゃべりのわたしでもあった。
それってこういう気持ちだったのかもしれないな、と思った。
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