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辞めない理由

20時に会社を出て、駅のホームに続く階段を上っていると
吉祥寺行きの普通電車の発車ベルが鳴り始めた。

あぁ、急行が行ってしまった直後だったのか。

  駆け込み乗車はおやめください

アナウンスが流れている。
駆け込む気は無い。急いでないし、次の急行で帰れば良いのだから。
それに今日は読みたい本がある。
でも車掌がドアを閉めずに少しだけ待ってくれている(気がする)。

  駆け込み乗車しないってば……。
  階段を急いで上れと言われているようでプレッシャーだから
  遠慮なく行ってしまって……お願い、駆け上るのはしんどいの(苦笑)。

ホームのベンチに座って、会社の先輩に「課題図書」として渡された本を開く。


昼間、同僚に「makimoki に課題図書って預かった」と本を手渡された。
『辞めない理由』(碧野圭著/PARCO出版)
課題図書……? 何も聞いていない……。
仕事中だったけれど手にした直後に10ページほどざっと目を通した——。


それから続きが読みたくて仕方なかったのだ。
駅のベンチで改めて最初から読み始める。
普通電車が到着、ここで急行電車との待ち合わせを行うのだが
私はじっくり本を読みたくて、停車している普通電車に乗り込んだ。

吉祥寺着——次は中央線。
総武線よりも中央線快速の方がすぐに来るようだが、
総武線のホームに上り、本を読みながら電車を待つ。

自宅最寄り駅着——自宅までまっしぐら。
化粧も落とさず、ご飯も食べず、お風呂も入らず、本を読む。

思いがけず号泣——一度本を閉じる。

気を取り直して続きを読む。

そして今、日付が変わる少し前——読み終える。

辞めない理由辞めない理由
碧野 圭

PARCO出版 2006-05
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七瀬和美は小学一年生の娘を持つワーキングマザー。大手出版社で、女性誌の副編集長をしている。やる気のない男性部員を叱咤激励しつつ、子育てとの両立を頑張っていたつもりだったが、ある日突然、上司に降格を言い渡される。追い討ちをかけるように、娘も学校でトラブルを起こす。仕事と子育て、両方で追い詰められる和美。このままでは退職?それとも…。ワーキングマザー編集者の企業内サバイバルが、いま、始まる。 (「BOOK」データベースより)


帯に書かれた宣伝文、表紙のそでに書かれたあらすじ(上記引用と同文)、
どちらも実際に描かれている(と私が思う)テーマとのギャップを感じました……。
『働きマン』(安野モヨコ著/モーニングKC刊 10月アニメ化)の2巻に収録されていた、
主人公松方弘子の同期、書店営業・千葉の話に泣いた人、いませんか?
読んでいる最中は、その話を読んだ時とすごく似た気持ちだった気がします。
読んだ後、今はホっとした気持ちでいっぱいです。

Comments:2

hashi 2006年8月19日 01:49

私も書店営業の話、泣いた!

makimoki 2006年8月19日 23:32

>hashi
ね!
私、あれを読んでさらに会社のみんながハッピーになれる仕事がしたい
ってそう思ったんだよね。
まだ全然できてないけどさ;;;

いろいろ教えてね〜編集長!

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